【円盤投げの練習では「安全性の確保」が最重要!】
選手が投げた物が通行人に直撃して怪我をさせたり、建物や車などを破損させたりといった事故を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
当然、円盤投げでもそうした事故が年に何件も発生してしまっています。
そもそも円盤には、一番軽いタイプでも1sもの重量があります。
しかも円盤は最大で時速80qにも達しますから、「重さ1s以上の金属が時速80qで飛んでくる」と考えると、なかなか恐ろしいものがありますよね。
もしもこんな危険な物体が人に当たってしまったら…最悪、命を落としてしまうこともあるでしょう。
つい数年前にも、岐阜県の高校生が円盤投げの練習中に重症を負うという事故がありました。
同じ部の生徒が投げ損ねた円盤が頭部に直撃し、頭蓋骨が骨折するという大変痛ましい事故でした。
こうした円盤投げによる事故は、そのほとんどが「安全性の確保」を怠ったことで発生します。
- 防護ネットを設置していなかったり
- コンディションの悪い日に無理やり練習したり
- 通行人のチェックを怠ったり
といった原因が、円盤投げの事故を発生させてしまうのです。
事故を未然に防ぐために、円盤投げを行う全ての選手には「安全性の確保」を最優先に考える義務があるといえるでしょう。
【安全に円盤投げを行うためのチェックポイント】
皆さんに安全な円盤投げライフを送ってもらうため、ここでは「安全に円盤投げを行うためのチェックポイント」をご紹介します。
屋外で円盤投げの練習をするなら、以下のポイントがしっかり守れているか必ず確認するようにしましょう。
防護ネットは安全に設置されているか
投擲サークルの周りには防護ネットを設置するのが基本です。
防護ネットさえあれば、手が滑って円盤が他の選手に当たる事故を防ぐことができます。
また、防護ネットに穴が開いていないか、支柱が倒れ掛かっていないかという点もしっかりチェックしておきましょう。
指導者や監督責任者はいるか
学生選手の場合、指導者や監督責任者ナシでの練習は危険です。
万が一の事故に備えて、投擲練習を行うときには必ず大人の付き添いを求めましょう。
投擲サークルのコンディションは悪くないか
雨の日など、投擲サークルが濡れている場合には練習を中止すべきです。
または投擲サークル内に砂粒が溜まっていたり、地面にヒビが入っている場合なども注意しましょう。
滑りやすい環境での練習は大変危険ですし、無理に練習してもフォームの崩れを招きかねません。
投擲の方向に通行人が入ってくることはないか
投擲競技の練習における事故で、最も多いケースのひとつが「通行人への直撃」です。
狭い競技場で無理に練習したせいで円盤が公道に出てしまったり、子供などが競技場に入ってきてしまったりといったケースには、充分注意してください。
もしも投擲の方向に人がいた場合には、ただちに練習を取りやめ、安全が確保できるまでは再開しないことが賢明です。
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