【走り高跳びの靴は意外と重要!】
短距離走や走り幅跳びといった、陸上系競技から転向してきた選手が多いと思いますが、なかにはバスケやサッカーといった、全く別の競技からやってきた選手もいるでしょう。
別競技から転向してきた選手が、意外と見落としがちなのが、走り高跳びで使用する「靴」の選び方です。
「最初は履きなれた靴がいいだろう」
「わざわざ買い直すのがもったいない」
といった理由で、前の競技で使っていた靴をそのまま流用している方も多いのでは?
前の競技でどんな靴を使っていたのかにもよりますが、走り高跳びを始めるなら、基本的に靴の使い回しはオススメできません。
ほとんど同じように見える靴でも、実際には「何のスポーツ向けに作られたか」によって機能性が大きく異なります。
一応使えるが
- 上達の妨げになる靴
- 公式の試合では使用できない靴
- 走り高跳びで履くと怪我の危険がある靴
など、他競技の靴はほとんどがデメリットしかもたらしません。
本気で走り高跳びを続けるつもりなら、まずは最低限の装備を整えるという意味でも、走り高跳び専用の靴に履き替えたほうが賢明でしょう。
そこで今回は、他競技の靴と走り高跳びとの相性一覧表をご用意しました。
皆さんも自分が使っている靴が、走り高跳びに適しているかどうか、今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
【この靴は走り高跳びに使用できる?一覧表】
短距離走用スパイク
短距離走で使われるスパイクは、見た目は走り高跳び用のスパイクによく似ています。
実際、短距離走用スパイクでも走り高跳びの公式大会に出場することすら可能です。
ただし短距離走用スパイクにはかかとにピンが付いていません。
また、走り高跳び用スパイクに比べて全体のピンが短いため、踏切のときに滑ってしまうリスクは高まります。
特に雨が降ったあとの競技場などでは、圧倒的に不利になる覚悟をしておいたほうがよいでしょう。
結論として、短距離走用スパイクは「走り高跳びにも使えるが、適してはいない」といえます。
緊急時の代用として使用する程度なら問題ありませんが、本番では、ちゃんとした走り高跳び用スパイクを用意しておくことをオススメします。
走り幅跳び用スパイク
走り幅跳び用スパイクは、ピンの長さ的には問題なく使えます。
ただ、かかと部分にピンがついていないので、足を捻ってしまわないよう注意して使う必要があります。
メーカーによっては「跳躍スパイク」として、走り高跳びにも走り幅跳びにも併用できるモデルを出しているところもあります。
一競技専用ではないので最適とは言えませんが、複数の跳躍系競技を掛け持ちしている選手にとっては、強い味方になります。
ちなみに、跳躍スパイクは棒高跳びや三段跳びといった競技に併用できるものもあります。
球技系スパイク
サッカーや野球といった競技で使われるスパイクは、ほぼ全て使用できません。
「スパイク」という呼び名は同じでも、陸上競技で使われるものとは形状が全く違うため使い物にならないでしょう。
ものによってはスニーカーよりも滑りやすくなってしまったり、重すぎて跳躍の邪魔になるケースもあります。
球技系のスパイクで、走り高跳びに挑むと怪我をする可能性が高いので、絶対に使わないようにしてください。
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