【身体は浮いているのに足が引っかかる現象】
特に背面跳びでは、上半身はしっかりバーを越えたのに、足が当たってバーを落としてしまうという現象がよく起こりますね。
上半身がバーを越えているなら、原因は跳躍力そのものではなく
- 「クリアランスのタイミング」
にあると思われます。
クリアランスは日本語で「空中姿勢」とも言い、ジャンプしてから頭・肩・お尻・足の順番にバーを越えていくまでの一連の動作を表します。
要するに、足がバーに引っかかってしまう方は空中での姿勢が悪いのです。
上半身がバーを越えた瞬間に油断して、足の位置を調整することを忘れてしまっているわけですね。
「ふくらはぎがバーに当たる」「かかとがバーに当たる」など個人差はありますが、いずれもクリアランスのタイミングが悪いことが原因で起こります。
クリアランスのタイミングは体に覚え込ませることが大切ですので、無意識に出来るまで何度でも繰り返し練習していきましょう。
【クリアランスを上達させる2つのコツ】
足をバーに引っかけないようにするためには、空中で何度か姿勢を変える必要があります。
走り高跳びはただ跳べばいいわけではなく、跳んで・体勢を変えて・着地するという工程をこなさなければならないのです。
身体を反らせる
クリアランスを上達させるためには
- 「身体を反らせる」ことが1つ目のコツ
です。
跳躍した瞬間に身体を反らせれば、バーに接触せずに上半身を通過させることができるでしょう。
このとき、肩越しにお尻のほうを見ることで、自然とアーチ状の姿勢がとれるようになります。
しかし身体を反らせる時間が長すぎると、足がバーに引っかかってしまいます。
上半身は簡単に超えるのに足が引っかかる…とお悩みの方は、身体を反らせたあとに姿勢を変えることができていないのです。
腰を丸める
それを防ぐために、跳躍がピークに達したら
- 「腰を丸める」というのが2つ目のコツ
になります。
上半身がバーを越えたタイミングで身体は徐々に降下していきますので、自分のおへそを見るような感じで腰を丸めましょう。
腰を丸めると足が引っ張られて上にあがり、バーに引っかかるリスクが低下するというわけです。
跳んだ瞬間は「身体を反らせて」、上半身がバーを越えたら「腰を丸める」。
この2つのコツを意識するだけでもクリアランスはかなり綺麗になるはずです。
ただ、タイミングを覚えるまでに時間がかかるので、最初はできなくても根気よく練習を続けてください。
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